すべって ころんで

仕事と毎日のこと

罪づくりなお菓子作り

夏が終わり秋の始まり、私はお菓子作りを始めた。
良いことは2つ。
作るのが楽しい。そして成功すれば美味しい。
あとはネガティブしかなく実益がないところが気に入っている。


ネガティブなこと その1
1度に出来上がる量が多い
半量で作れば良いのだが、私の愛読するレシピ本には「少ない量を上手に美味しく作るのはプロでも難しい」とある。
それでも材料を半量にして作るのだが家族サイズのお菓子の半量は1人分にはならない。
そして時代はコロナ渦。マスクしないで素手で混ぜた物を他人に食べさせる勇気もない。手作り菓子を嫌がる人もいるしね。
という訳で一人で消費することになる。
そして太る。


ネガティブなこと その2
ケチらないほど美味しい
1度に作るクッキー。日常で使う12ヶ月分のバター量を1回で消費するのだ。
これを8ヶ月のバター量にしようとすると、美味しくないクッキーが30枚出来る。
8ヶ月だろうが12ヶ月だろうが一人で消費することに変わりないのだから、美味しくないより美味しいクッキーが正義となる。

ジャムを作る際も砂糖は果汁の同量、とある。減らせても70%まで。
そう聞いたら70%まで減らそうとしてみる。
あれ…計算間違えていた。がっちり同量いれている。
こうして美味しいジャムが出来てしまう。一口舐めるだけで果汁の香りが強く広がる。

ケチらずレシピ通りに。
そして太る。


ネガティブなこと その3
コスパは悪い
店でお菓子を買う量が減り、日常的に小麦粉を買うようになった。
最初の頃は1袋400gも求めていたが今では1kgになり
薄力粉、強力粉、全粒粉と食料棚には粉が増えた。砂糖や細々したスパイス、ナッツ、洋酒も。
お金がかかるだけならまだしも作る時間もかかる。
お菓子は買ったほうが安い。


こうしてネガティブなことばかりなお菓子作り。
それでもレシピを眺めて計量し始めてしまうのは面白いからである。
材料を混ぜて状態変化していくこと、理にかなってると美味しくなること。
成功が分かりやすいところ。
失敗した改善点が見つけやすく再挑戦したくなるところ。
なかなか罪深い趣味だけど顔が丸くなるまでは続けたい。